Sound Devices 8-Series ノイズサプレッション機能比較
音源を2種類(A と B)用意し、'original(機能off)'と'NOISEASSIST' と 'CEDAR sdnx' の比較。
音源はどれも女性のアナウンスの声に雑音(2種)をミックスしたもの。
- 音源Aはオープンケーブル雑音(マイクケーブルが抜かれた時のハムノイズ)
- 音源Bはショッピングセンターのガヤ音
音源A:オープンケーブル雑音
【機能off】
【NOISEASSIST】
【CEDAR】
音源B:ショッピングセンターのガヤ音
【機能off】
【NOISEASSIST】
【CEDAR】
検証中、検証結果の条件
音源をPCで再生させて833のCh-1に入力して、NoiseSuppressionを有効にする。かかり具合はデフォルトの-6dB。833で録音されたwavファイルをPCにコピーし、DAWトラック上にインポート後、ノーマライズ(-6dB)処理後に波形の時間位置を調整してmp3(192kbps)で保存。
補足
「ノイズサプレッション」機能はSound Devices社の8-Series(833, 888, Scorpio)に追加できる有償プラグイン。NOISEASSIST はSound Devices社製で、CEDAR sdnx はCEDAR社製。エフェクト効果の効き具合を試すことができるようにすべての8-SeriesでDemoモード(2チャンネルまで利用可)にて利用できるが、Demoモードでは10秒間隔で短いトーン信号が定期的に入る。このため上記サンプル音声は8秒間しかない。8-Series上ではノイズ・サプレッションのパラメーターは【NX -6dB】といったレベル数値のみ。可変範囲は-20dB~0dB、調整は1dBステップとなっている。0dBはノイズ抑制ゼロ(=機能オフ)。-20dBにすると雑音成分の減衰が最大になる一方、人の声が不自然になるのでデフォルトの-6dBから調整を始めて±3dBくらいにするのが適量。サプレッション効果は8-Seriesのシグナルレベルメーター上に視覚的に表示される。レベルメーター上でリアルタイムに動くダイヤモンドマークを確認しながら【NX -6dB】の数値を調整できる。なお、カットされる雑音周波数成分はリアルタイムに自動調整される。例えばノイズ源(モーター、エンジン、コンプレッサー)がソースに混入しはじめると徐々にその帯域が減衰される仕組みで、DAWにあるような「ノイズ成分を学習」をさせることはできない。
mp3 Data
nc01A_orginal.mp3
nc02A_NA(-6dB).mp3
nc03A_cedar(-6dB).mp3
nc04B_original.mp3
nc05B_NA(-6dB).mp3
nc06B_cedar(-6dB).mp3